DMC-GM1KのAC接続アダプターを適当なバッテリーで動かす為の改造をする

2014年11月5日

Panasonic LUMIX DMC-GM1Kは動画撮影ではメモリとバッテリーの許す限り続ける事の出来る、デジタルカメラとしては特殊な存在です。Panasonicは上位の機種にはこの機能を付けており、一部の人には好評を得るものとなっております。
さて、その場合にネックとなるのがバッテリーのもちとなります。メモリについては64GBや128GBを用いる事で相当の時間の記録ができますが、バッテリーばかりは交換しないと無くなってしまいます。

そこで、DMW-AC8とDMW-DCC15というAC給電によるアダプタの登場です。
大手家電店の展示機などについているヤツですね。こいつはDC8.4Vを供給する事でDMC-GM1KをAC動作させるというものです。
ここで一点疑問となるのが、バッテリーが7.2Vなのに8.4Vを入れてやらなくてはならないという所です。
7.2Vで動作するならビデオカメラ等の大容量バッテリーなどをつないでやればそれだけで超時間バッテリーと化すと単純に考える事ができます。ここが罠なんです。DC7.2Vを適当に突っ込んでやってもバッテリーとして認識をしません。実際に安定化電源にて電圧を下げていってみた所、8.2V辺りを下回ると給電されなくなりました。また8.2V以上の時は本体はAC給電のアイコン表示となっておりました。つまり、AC-DCによる給電として8.2V以上の供給が必要になっているという事になります。

ではなぜ純正のバッテリーはDC7.2Vで動作するのでしょうか?
よくバッテリーの端子の部分を見てみるとマイナスとプラス以外に、DとTと書かれた端子があります。
まさかここで通信しているのでは!?と考えたくなりますが、さすがに通信はしていないようです。
Tの端子がオープンなのかマイナス(GND)なのかをチェックしている様です。マイナスである時はバッテリーが接続されていると判断し、マイナスでない時はAC-DCによる給電と判断しております。
よって、Tの端子をマイナスとショートしてやる事で、純正バッテリー以外でも7.2V入力を受け付ける様になります。バッテリー給電時は6.8Vを切るとバッテリー切れと判断するみたいです。

では実際に改造してみましょう。
DMW-DCC15を分解してみます。

基板についたケーブルが入っているだけです。
このケーブルを取り出します。


VとGが200Ωでショートされています。


基板の部分はこのような配線パターンになっております。


この様にショートさせます。Gのパターンの上をカッターで削って半田を盛る感じになります。


あまり綺麗ではありませんが、こんな感じになります。
半田盛りすぎるとケースに収まらなくなるので注意が必要です。

この改造を行う事で、DMW-DCC15を使用してもカメラ側ではバッテリーと認識する様になります。

あとはこんなコネクタを買ってきてビデオカメラ用バッテリー(7.4V)と接続してやればバッテリーの大容量化の完了です!

この記事で出てきた製品はこちら

DMC-GM1

Posted by ysn