東北1周鈍行旅2014 第1日目その2 仙台~青森

2014年11月5日

北海道東日本パスを使った東北1周鈍行旅の1日目の続きです。

福島駅から快速シティラピットに乗って仙台へ到着しました。仙台駅では乗り継ぎ時間29分ですので、その間に昼食を調達します。仙台は東北地方で最も駅弁の多い駅なのでちょっと期待です。海産についても色々あるのですが晩の青森での海産を目当てにしているので昼は海産を避けて肉系で行くことにしました。

地下1階の売り場をウロウロしていたら結構時間を食ってしまって、仙台駅ホームに戻った時にはすでに列車待ちの長い列が出来ておりました。運良く短い列を見つけたため小牛田行きでは座席を確保する事が出来ましたが、結構な立ち席状態となっております。また福島から増えたふりーきっぷ利用者がかなりの多くを占める状態でした。この分ですと次の小牛田駅での乗り継ぎで4両編成から2両編成と減る為に座席の取り合いは必死となる事が予想されます。仙台駅を12時45分に出た列車は13時30分に小牛田駅へ到着しました。こちらの駅でも友人と担当を分けて隣のホームへの陸橋をダッシュし待ち行列の頭の方を確保しました。一部の人を除いて結構のんびり移動して来ている旅行者がおりましたが、車両数が減って更に座席確保が厳しくなるという事は多分考えてないのかなぁとか感じました。

小牛田駅では16分ほどの乗り継ぎ時間ですが、ここまで乗ってきた乗客のほとんどがそのまま乗り継ぐという状態で、車内はたいへん混雑しておりました。無事に座席を確保したので一ノ関まで楽に過ごせました。小牛田駅を13時46分に出て一ノ関駅に14時43分に到着となります。一ノ関駅では14時43分発盛岡行き、もしくは大船渡線14時57分発気仙沼行きのいずれかへ乗り継ぎで乗客はそこそこ分散しますが、その大勢は盛岡方面へ向かう様で、一ノ関へ列車が到着すると乗り換えホームへ走って行く事が確認できました。

我々はここからこの旅最初のリゾート列車であるジパング平泉に乗車する為、約1時間の待ち時間となります。ジパング平泉に乗ってしまうと盛岡到着から次の乗り継ぎ時間が2分しかなく、また乗り継ぎが第三セクター鉄道であるIGR岩手銀河鉄道線となるために一旦JR改札口をでなくてはならず、ほぼ絶望的です。1本後に乗る事も可能ですが、盛岡駅で1時間以上待つ上に、青森駅への到着が22時過ぎであることからジパング平泉を北上駅で降り、盛岡駅まで新幹線でワープする予定を組みました。これにより盛岡での乗り継ぎを間に合わせようというのです。

一ノ関駅ホーム電光掲示板。ジパング平泉号。
一ノ関駅ホーム電光掲示板。ジパング平泉号。

一ノ関駅での待ち時間が長い為、ここまでの間でたっぷりかいた汗を流す為に、駅から徒歩8分ほどの所にある銭湯亀の湯へ行くことにしました。昔ながらの銭湯で時間も昼間という事もあってか湯温が高く、なかなか湯船に浸かることができませんでした。風呂を上がった後は途中のコンビニ・スーパーで酒などを購入し、一ノ関駅へ戻りました。駅までの道中にC58が展示されていたので思わず記念撮影。

一関文化センターに展示されているC58蒸気機関車
一関文化センターに展示されているC58蒸気機関車

一ノ関駅では駅員に聞いていた時間にジパング平泉が入線してきました。ホームで乗車待ちしている人はほとんどおらず、フリーきっぷでも乗れる列車なのにもったいないなぁとか思いつつ乗車しました。指定券は取っておりませんでしたが、展望スペースは指定券無しでも良いとの事で展望スペースに陣取り、先ほど購入した駅弁を食べながら酒盛りを行いました。途中駅の平泉で多くの乗客が加わりました。ツアーの方でしょうか?

酒盛りも終わり下車予定の北上駅も近くなってきましたが、友人よりこの先盛岡からもフリーきっぷ利用者と席取りをしたくないとの声があったため、予備案の盛岡までジパング平泉に乗車し、盛岡から青森まで高速バスでワープする事に予定変更をしました。北上から新幹線ワープをするよりも900円ほど料金は上がってしまいますが、列車組よりも早く青森へ到着できること、確実に座席に座れることなどの理由により問題となりませんでした。

北上駅では降りることなくそのまま乗り続けているとちょっと雨が降ってきました。天気崩れないといいなーと思っていたらすぐに雨は止み晴れてきました。そして東の空に虹が出てきました。友人の「虹だ!」の声に車内の乗客が一斉に虹に向かってシャッターを切る姿を見ることができました。その後数分で盛岡駅へ到着となり最初のリゾート列車ジパング平泉の旅は終わりました。盛岡駅では2分後に発車するIGR岩手銀河鉄道の列車がかすかに見えましたが立ち席がそこそこある様子がうかがえました。

にわか雨の後に虹が・・・
にわか雨の後に虹が・・・

盛岡駅へは17時02分到着。この後高速バスは西口のターミナルから17時50分発です。十分な時間があったので、のんびりと時間を潰しました。ちょうどバス停の待ち席が日陰になっており、風もそこそこあったので気持ちよく過ごすことができました。

盛岡駅 西口バスターミナル
盛岡駅 西口バスターミナル

17時45分を過ぎた辺りでバスが到着しました。サっと乗り込み一番後ろの座席を確保すると車内は大体半分くらい埋まった感じで、盛岡駅西口ターミナルを17時50分に発車しました。

途中東北道の山の中で雨が降る場所もあったりもしましたが、列車に比べると遥かに座り心地の良いシートでうっつらうっつら寝てしまいました。気が付くと青森市街地に着いており、青森駅までもう間近でした。

ほっかほっか亭 ドライブスルー
ほっかほっか亭 ドライブスルー

順調に青森市街地を抜けて予定より数分早く青森駅前に到着しました。列車で来ると20時49分着の予定ですから、15分以上早く着いたことになります。

約1年ぶりの青森駅です
約1年ぶりの青森駅です

今日の宿は駅前すぐにある「いろは旅館」です。ALL和室の昔ながらの旅館です。この後飲みに行くのにいい店を女将さんに聞いたところ、事前に調べた中にあった「六兵衛」が真っ先に挙げられたので、これは間違いないと行くことに決定し、まずはその前に汗を流そうという事で風呂に入りました。風呂から上がった後はひたすら六兵衛を目指して歩きます。

青森 六兵衛
青森 六兵衛

Google地図を頼りにして六兵衛に到着。時間も21時を回っていたのでお店も空いておりました。メニューの種類こそ少ないのですが、良質なつまみとお酒がとても安いのが特徴です。貝焼き味噌や、いかげそ揚げなど、他では見ない様なメニューがあるのもGoodです。特にいかげそ揚げは出汁に漬かった細いいかげそ揚げが絶品で、是非青森へ行かれた方には食べてもらいたい一品です。

友人は焼きホタテを食べたかったようですが、こちらの店では刺身しか提供しておらず、ハシゴした次の店で食べようという事になりました。ちょうど時間がはまなすの出発時刻に近かったので、ハシゴ前に青森駅に行ってお見送りをすることに・・・

青森駅 電光掲示板
青森駅 電光掲示板

鉄道を堪能した後は友人の目的である焼きホタテを出してくれる店を探す事です。しかしすでに友人はめぼしをつけており、その店へ行ってみることにしました。店頭で聞いてみると焼きホタテがあるとのことで入店。さっそく注文すると、その場でホタテを剥いて出してくれました。超新鮮です。この肉厚なホタテを半生で焼いて食べます。

あまーい。しっかりとした歯ごたえと、口の中に広がるほんのりとした甘味。これはなかなか素晴らしいものでした。友人も大満足。最後には店の女将も入れてお店の写真を撮影!

みちのく母ちゃん食堂の前で女将
みちのく母ちゃん食堂の前で女将

友人も満足して宿へ戻り、明日も早いのでぐっすりと休むのでした。

第2日目へ続く