東北1周鈍行旅2015 第5日目(最終日) 酒田~藤沢
酒田の朝は早い、というか部屋が部屋なので夏は早朝から明るくなり目が覚めてしまう。昨晩より宿泊している最上屋旅館、この旅館の一番古い部屋は和室2間続き、冷房施設も扇風機1台のみと、とにかく暑さは凌ぎきれないのだ。 この最上屋旅館のウリの一つは素晴らしい食事でもあります。昨晩の夕食もさることながら朝食も純和風、いかにもな旅館の朝食で超豪華でした。朝からしっかりと朝食を摂ることが出来ました。 本日は長かった旅行も最終日です。後半からは友人と合流してのふたり旅。前半のひとり情景をまったり眺めて過ごす旅ともまた異なり、色々な話をしながらまた、都度通り過ぎる景色について会話になったりと一味違ったものとなりました。
いつもは秋田からの羽越本線弾丸にて一気に新潟まで行ってしまうのですが、今回は途中酒田に宿泊し、またここから山形内陸方面に入るルートとなります。酒田より陸羽西線新庄行きに乗車しました。
余目までは羽越本線を通り、その先は非電化の山間部へと入ります。最上川沿いをカタンコトンと走り抜け、内陸部へ進みます。この最上川の川下りもいずれ機会があったら体験してみたいものです。 小一時間程で新庄へ到着となりました。新庄駅は陸羽東線と陸羽西線の接続駅です。しかし奥羽本線は新庄駅の南北へ続いてながらも直通運転をしていないどころか線路もつながってないのです。南北へ伸びる長いホームの真ん中でぶった切られております。これは南側が福島から新庄まで山形新幹線が運行しており線路の幅が北側のものより広くなっているからなのです。ホームの構造としては南側は山形線(奥羽本線)と山形新幹線、北側は奥羽本線(秋田方面)と陸羽東線・陸羽西線となっており、なかなかおもしろい構造だなと思います。
山形へは仕事で何度か訪れておりますが、大石田までで新庄まで来るのは初めてです。新庄では次の列車まで時間があるので、駅を出て付近を散策する事にしました。
新庄駅西側に出てひたすらまっすぐに進みます。午前のまだ日の高くない時間ではありますが、人通りは少なくやや寂しい感じがします。まだ時間も早い事からかお店が開店前の時間だからかもしれません。 ジリジリと暑い日差しの照りつける中、かき氷を食べる事にしました。
いかにも昔ながらの商店という構えの店へ入ります。店内には人はおりませんでしたが、声を掛けると奥からご主人が出てきました。こちらの店のかき氷は『ふわふわ』で地元でも有名らしくTVにも紹介された事があるのだとか。 古いお店にはかつて駄菓子屋であった様な面影があり、ご主人の話では以前は駄菓子屋であったのだけれども辞めたあとも店内の在庫は片付けずに店を潰す時までそのままにしておくとの事でした(片付け費かけても結局店を潰す時に片付けるし邪魔になるものでもないから)。かなり懐かしい菓子類が当時のまま、かつほとんど箱の状態で保存されており大変貴重なものを見ることが出来ました。
店を後にして最上公園(戸澤神社)を目指しましたが正面の橋が工事中のために渡ることが出来ず遠回りしないと入れないので残念ながら駅へ引き返すことにしました。
新庄からは山形線(奥羽本線)に乗車しました。新庄から大石田までは初乗車区間、大石田からは何度も乗っている区間となります。陸羽西線に比べるとやはり人は多く乗車しており山形へ近付く程に人が増えて来ました。 山形駅へ到着し駅を出ます。今日で帰宅なのでこちらの駅ビル1階にてお土産を購入しました。荷物になるのでお土産のたぐいは大体帰宅する日に購入する事にしております。 ちょっと遅れてのお昼ごはんは駅ビルにある平田牧場にて。ランチタイム後の時間にサービスタイムとの事で半額の定食を注文しお得な感じでした。
昼食後、山形でもう1泊する友人と別れて自宅までの最後の一人旅が始まります。
この先の区間は山形新幹線でしか乗車した事が無いため、鈍行で乗車するのは初めてとなります。米沢までの車窓をまったりと愉しみつつ、午後の暑い日差しの中でありながらも一人になって緊張が解けたのかうとうととうたた寝をしてしまいました。
米沢からは在来線の本数が少なく、次の福島行き鈍行列車まで2時間半はあるので(前も2時間と4時間半ほど運行の無い時間なのです)郡山まで新幹線ワープをする事にしました。この区間は特急料金も安く手軽に時間短縮が出来るのでフリーきっぷの旅でも結構なメジャーどころです。 郡山までは50分ほどで着き、ここからは再度在来線へ戻ります。
郡山にて再度在来線での移動に戻りましたが、乗り継ぎ時間があまりなく発車までの時間も短かったため既に車内は満車で多くの人が立っている状態でした。このまま黒磯まで空き席はほとんど出ることも無く立ったままの移動となりました。途中線路内立ち入りの為緊急停止、これは5分しかない黒磯での乗り換えは無理だば。1本遅らせる事に。おかげで黒磯駅ではゆっくりする事ができました。
黒磯ではよく青春18きっぷシーズンでは『黒磯ダッシュ』なるものが有名ですが、2両編成に減ってしまう下り線とは対照的に5両編成に増える上り線ではその様な光景は見られません。 更に先ほどの遅れで本来乗り継ぐ予定の列車は行ったばかりで20分ほどの待ち時間になってしまいました。
さて遂に最後の乗り継ぎをして宇都宮を出ました。最後は上野東京ライン1本で帰るだけです。グリーン車に乗り最後の長丁場を迎えます。あとは自宅最寄り駅までのんびり過ごすだけ! ・・・のはずでした。大宮を過ぎ、赤羽も過ぎた辺りで様子が一変します。運行トラブルの為、この列車は上野で運転を打ち切るとの事。最後に予想もしてない事態となってしまいました。あまり多くない5番線への到着です。 上野で下車し山手線に乗り換えて東京へ向かいます。
今度こそ、この日で最後の乗車です。グリーン券は降りる駅まで買ってあるのでそのまま引き続きグリーン車に乗車しました。上野東京ラインは今年のニコニコ超会議号ミステリートレインで乗ったきりで、それが初めてだというのに東京も上野も通過という超イレギュラー。今回は初めて定期運行の列車で乗れると思いきや、まさかの運転見合わせで先送りとなたのでした。 そんなこんなで23時頃、地元駅に到着いたしました。 旅の〆にはラーメンにて。
国内旅行としては最長の4泊5日という行程でしたが、これにて終了となりました。 また来年も行こう~っと。
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