東北1周鈍行旅2015 第3日目 秋田~青森

2015年10月11日

JRの北海道&東日本パスを利用した鉄道旅行、3日目となります。
昨晩体調が悪くなり、寒気がする中なんとか寝て目が覚めるとすごい寝汗をかいておりました。
この時既に3時、激しい頭痛も収まりやっと眠りに着くことが出来て起きたのは4時半頃でした。

秋田5:33発 弘前行き 1633M

早朝の秋田の街はまだ人もほとんどおらず静けさの中、秋田駅へ向かいます。

早朝の秋田駅
早朝の秋田駅

本日は弘前から乗る列車の為に始発で出なくてはならないのです。
誰もいない駅コンコース、3回目となるこの駅訪問で初めて見る眺めです。

朝焼けの中のホームで待ち受けるのは701系の弘前行き、本日最初の乗車となります。

始発列車弘前行き
始発列車弘前行き

さすがに始発列車だけあって車内には数人しかおりません。
山間に入ると朝もやで素晴らしい景色です。途中トンネルを抜けると車窓が真っ白で何も見えなくなってカメラを構えたのですが、焚き火の煙でした。残念っ。

弘前9:06発 リゾートあすなろ竜飛 三厩行き 9639D

8:02に弘前へ到着しました。青森からのリゾートしらかみでしか来たことが無く、降車するのも初めてです。

弘前駅
弘前駅

降車した事で弘南鉄道を見ることがやっと出来ました。

弘南鉄道弘南線
弘南鉄道弘南線

そして始発に乗って来てまで乗りたかったリゾートあすなろ竜飛号に乗車となります。リゾートあすなろ竜飛の入線する1番線はその16分前に翌日乗ることになるリゾートしらかみが先に入線して来ます。いままでは乗車していたので外から見ることが出来なかったリゾートしらかみを見れました。

リゾートあすなろ竜飛の車両はHB-E300系でリゾートしらかみ青池編成と同じ車両ですがカラーリングが異なり、また編成も2両と同一ではありません。ちょっと違うだけでも別物として感じる事が出来ますね。

 

ちなみに今回乗りたかった理由は三厩行きの始発駅が今年から弘前になった事です。また列車が入線すると車掌さんに前面撮影の許可を貰いました。車掌さんは「全然構わないよ~。カメラ落ちない?」と心配までしてくれました。他の乗客の邪魔になるようなら撤去する予定でしたが幸いにも乗客が少なかった為に終着三厩までの撮影が出来ました。天気も良く最高の映像が撮れてよかったです。

ガラス右上の方にカメラをセット
ガラス右上の方にカメラをセット


リゾートあすなろ竜飛の乗車は、今回の旅の重点の1つにおいていた列車でしたので座席も最前列の海側と一番良い席を確保しました。
カメラのセットが終わったら早くも酒とつまみを展開し呑み鉄モード開始です。すぐ横最前列山側の方には同じように列車旅をしている方がおりましたが、青森までの乗車との事で終着まで一緒ではなくちょっと残念でした。

すぐに宴会モード
すぐに宴会モード

しかし、このリゾートあすなろ竜飛は快速列車なのにとにかく歩みが遅いのです。意味の分からない長時間の運転停車が何度も。普通列車でも弘前~青森は50分くらいなのに60分くらいかけるんですよね。同じ停車駅なのに途中で特急つがるに追い抜かれるとか謎です。山間部なのにゆっくり走る必要ないんだけどね。

浪岡駅で特急つがるに追い越される
浪岡駅で特急つがるに追い越される

そしてこのリゾートあすなろとリゾートしらかみは全車指定席なので青森~新青森の特例が通用しないのですよねぇ。特急列車には普通乗車券で乗れるのに、普通列車のリゾート号は乗れないという。車掌さんの裁量で立席で乗れる事もありますが、標準ルールで乗れるようにしていいと思うんですけどねぇ。
青森に到着すると横の山側の席の方などを始めとして降車される方がおり、青森から三厩方面まで乗車の方は9人になってしまいました。日曜日の晴天の日にも関わらず乗客が少ない方だそうです。

青森を出ると津軽線の方に向かって行きます。北海道の方にも行ったことが無いので初乗車となる区間です。しばらくすると車庫があり、多くの列車が留置されておりました。今後廃車となるであろう車両が多くあり、その中にニコニコ超会議号でもお世話になった24系客車もとまっており懐かしさを感じたり。

しばらくすると後方側の車両にて三味線演奏が始まるとの車内アナウンスがありました。乗客も少ないし独占で見れるなぁという感じで向かうと集まったのは4名ほど。先ほど乗客9名と書きましたが車掌さんより三味線奏者の方が聞いた人数との事でした。観客も少ないので三味線奏者の方と話を交えながらの演奏となりました。三味線なんか素人なもんで「じょんがら節」位しか知りません。実際「じょんがら節」自体が曲名ではなく総称なんですよね。

津軽三味線奏者
津軽三味線奏者

蟹田駅へ到着と同時に途中ではありましたが、三味線演奏会場を離れてホームへ出ました。蟹田駅では貨物列車と交換があります。せっかくですので駅で撮影を行いました。

蟹田駅からは座席へ戻りました。中小国駅を過ぎるとJR北海道海峡線との分岐が見えてきます。海峡線側は電化、津軽線側は非電化とまた不思議な光景です。

非電化で辺り一面山の中になってきて新緑を突き進んでいく様子は幻想的でもあり最高です。途中蟹田駅でも下車があったために三厩まで乗車したのは自分を含めて5人。そのうち3人が前面展望かぶりつきという。(自分は最前列の席なのでかぶりつかなくてもほぼ同じ景色が見れる)

北海道新幹線建造中の今別(津軽今別)をやり過ごし、リゾートあすなろの旅もそろそろ終了です。

三厩駅11:25発 竜飛岬行き

11:19に津軽半島最北端の三厩駅に到着しました。島式ホームで普段は向かって左側しか入線しないのですが、リゾートあすなろ竜飛は右側へ入線するのです。

5人の乗客は全員降りて駅前の臨時バスに向かい・・・ませんでした。

町営バス
町営バス

1人臨時バスの存在を知らないのか駅前をうろうろしている間に4人を乗せた臨時バスは発車しました。次のバスは約1時間後だよ~~
ちなみに町営バスは運賃100円均一と申し訳ない位の低価格。竜飛岬まで10km超の距離をこんな低価格で運んでくれるのです。
竜飛岬へ行く前にお昼ごはんにしたかったので、竜飛漁港でバスを降ります。ここから歩いて3分ほどの所にある津軽海峡亭へ向かいます。

津軽海峡亭
津軽海峡亭

店内に入ると結構な人数のお客さんがいました。全て車かバイクで来ていて列車で来たのは自分だけの様でした。
何を頼もうかな~とメニューを見ていると、女将さんが「材料が揃ったから今日はやっと海峡丼を出せるよ~」と言ってくれたので迷わず注文。
素晴らしい盛りです。ウニ苦手なのですが甘くて美味しかったです。女将さん曰く、朝採れたムラサキウニとの事。ボリュームがあってたいへんおいしゅうございました。

海鮮ど~ん
海鮮ど~ん

店を後にして竜飛岬を目指します。天気もよく最高な所ですが、人はおらず一人きりです。

ここで待ち受けるのは日本で唯一の階段の国道!もちろん車や二輪車は通れません。ひたすら階段を登ります。

 

階段国道を登り切った後は更に登って竜飛岬を目指します。
車で来る人が多く、結構多くの人がおりました。列車で来る人はほんとわずかなんだなぁと思いましたね。
海の向こうに見える北海道をバックに記念撮影も済ませ、次は青函トンネル記念館へ向かいます。

竜飛岬より北海道を望む
竜飛岬より北海道を望む

意外に遠くて結構小走り気味で向かいましたが10分近くかかりました。そして体験坑道コースを申し込もうと思ったら、その回だけ定員いっぱいという惨劇に・・・次の回にすると帰りのバスに乗れなくなってしまうので泣く泣く諦めました。後は戻りのバスを待つだけなので併設のカフェテリアでコーヒーを飲みながら涼む事にしました。

青函トンネル記念館
青函トンネル記念館
竜飛岬14:30発 三厩駅行き

帰りのバスはさきほどリゾートあすなろに乗ってきた5人全員揃っての乗車でした。
朝早かったのでバスの中でうとうとと寝てしまいました。

三厩15:57発 リゾートあすなろ竜飛 弘前行き 9640D
キハ40とHB-E300の並び
キハ40とHB-E300の並び

帰りもリゾートあすなろ竜飛に乗車します。指定券を購入する時に前面展望出来る席にしたかったのですが、なぜかその号車が指定出来ないと言われ、後ろの方の車両の席でした。
実際に前方の車両に乗る人が誰もいなかったので、なぜ指定出来なかったのかが謎でした。
15:19に普通列車が出ると駅長さんがホームから降りて本線の方へ歩いて行きます。何かあるぞとピンと来て撮影していた所、駅長さんが手動でポイントを切り替えておりました。

駅長さんが手動でポイント切替
駅長さんが手動でポイント切替


これはなかなか珍しいものを見させてもらいました。そして発車時刻となりリゾートあすなろ竜飛は発車しました。

そして弘前行きでも意味不明な長時間運転停車がありましたが、油川をすぎて青森へ向かうだけなのに新油川信号所にて19分も待つ始末。青森駅で交換すればいいんじゃないかと思ったのですが、なぜ青森駅まで5分の場所で20分近くも停車して交換するのか不思議に思いました。もしかして青森駅のホームが満線だったのかしら?とか思ってみたり。

新油川信号所の長時間停車
新油川信号所の長時間停車
青森18:08発 青い森鉄道 八戸行き 586M

17:31に青森へ到着し下車しました。当初は弘前まで乗る予定でしたので指定券は弘前まで購入しておりましたが、浅虫温泉へ行くことにしたので途中下車です。

青森駅到着 スーパー白鳥が見えます
青森駅到着 スーパー白鳥が見えます

一旦宿泊先に寄って荷物を置いて、最低限の軽装になってから青森駅へ戻ります。
そしてここからは青い森鉄道に乗り浅虫温泉へ向かいます。北海道&東日本パスの良い所は、この青い森鉄道もフリーで乗車出来る事です。

青い森鉄道へ乗車
青い森鉄道へ乗車

青森駅を出て最初の筒井駅に着く前にいきなりの緊急停車。非常停止ボタンが押されたとの事で止まってしまいました。東北旅行中に緊急停車するのは2年前の五能線内リゾートしらかみ乗車時以来です。いずれにしてもなかなか無いレアケースですね。
20分ほどすると浅虫温泉へ到着します。浅虫温泉は駅前に無料で利用出来る海の見える足湯があります。

浅虫温泉駅
浅虫温泉駅

ちょうど夕暮れ時でもあって奇跡的に湯ノ島へ夕日が沈んでいく所を見ることが出来ました。最高の眺めの中、足湯に浸かって最高でした。

最高の眺め
最高の眺め
浅虫温泉19:33発 青い森鉄道 快速青森行き 505M

19時にて足湯の利用時間は終了となるため、そのまま徒歩で海の方へ行き夕暮れ時の湯ノ島を眺めておりました。

湯ノ島
湯ノ島

この後、仙台方面から来る友人と青森で合流する予定だったのですが、ちょうど時間が合ったので浅虫温泉からの戻り列車を同じにして車内で合流する事にしました。今までの旅の話などをしながら青森まで行きました。

部屋飲み

19:57に再び青森へ到着、宿でこの日の汗を流すべく風呂へ入りました。サッパリとした所で今晩の晩酌を求めて街へ繰り出します。帆立専門店のほったて小屋へ行くも閉店時間、去年行った六兵衛も日曜日なせいかお休み。パサージュ広場にある三金寿司さんへ行き、にぎりおまかせを持ち帰ることにしました。
にぎりが出来るまでご主人とお話をさせていただきましたが、なんとご主人は横浜出身の横濱さん。更に、使っている包丁は鎌倉の正宗工芸美術製作所のものだそうです。鎌倉出身の為に一気に距離が縮まってひたすら話し込んでしまいました。

三金寿司を後にして宿へ戻り、本日の宴会の開始です。昨日Shu*Kura内で購入したお猪口を使い、Shu*Kura車内限定販売の越乃Shu*Kura、友人が途中で買ってきてくれた龍飛を三金寿司の握りを肴に飲みました。

うまい肴にうまい酒。最高です。

そして勢い良く飲み過ぎて結構酔ってしまい。ちょっと気持ち悪くなってしまってあまり良く眠れなかったのでした(苦笑)

明日はリゾートしらかみに乗ります。