ニコニコ超会議号2016のスジ(ダイヤ)を考える

2017年5月24日

ニコニコ超会議号2016のスジを今年も検討します。運行まであと1ヶ月と迫ってきており、3月26日にJRのダイヤ改正も終わり、やっとこさという感じでもありますが。あくまでも検討するだけで正解ではありませんのであしからず。

今回のニコニコ超会議号のルートは大阪駅より東海道本線経由にて海浜幕張駅まで583系車両を用いての運行となります。
現時点で分かっている情報は「大阪駅20時~20時30分発、京都駅20時30分~21時30分発、海浜幕張10時10分~10時40分着」「JR西日本・JR東海・JR東日本と東海道本線経由」となります。本年は北陸方面の経由にはなりません。

まずは大阪から京都までの区間についてですが、この区間は運行本数が多く複々線となっている位であり、簡単に臨時列車を突っ込める状態にはありません。
大阪駅のホームを使用状況を見てみましょう。京都方面は7番線から11番線を使用しております。20時台は、7番線は普通列車、8番線は快速列車、9番線は新快速列車、10~11番線は特急列車と、分かりやすい形になっております。実際に図にしてみました。11番線の赤色はサンダーバード45号です。10番線の橙色は大阪着のはまかぜ6号で、そのまま大阪発のびわこエクスプレス2号となります。そして11番線の緑色は2014年に運行したニコニコ超会議号3となります。
今年の運行についても、この2年前と同じ時間しか物理的にホームの空きが無い状態となります。既に使用歴のあるスジともなりますので、京都までにおいては2年前とほぼ同じスジをたどるのではないかと予想されます。

大阪駅 京都方面ホーム使用図
大阪駅 京都方面ホーム使用図

京都線は15分ヘッドでのパターンダイヤが組まれておりますので、15分単位にて突っ込む事は可能そうです、しかし20時~20時30分の枠の中ですと、他は20時11分発となるのですがサンダーバード45号が20時7分発となるために入線・乗車の時間が十分に取る事が出来ません。よって20時26分発がほぼ間違いない所となるのではないかと思われます。
そうしますと大阪20時26分発、京都駅20時57分着21時00分発というスジが完成します。
京都ではこれ以上の遅発は出来ません。びわこエクスプレス2号がすぐ後ろに迫っているからです。京都からは草津まで外側線をノンストップ。草津を通過してしまうと前走の普通列車と後走の新快速に挟まれてしまい普通列車の終着である野洲手前でごっつんこしてしまいます。(普通列車は野洲21時27分着、新快速は野洲21時29分着、この間を通るとなるとかなり厳しい)
よって、線路に余裕のある草津駅にて運転停車の時間が必要になります。停車するのはホームの無い7番線。後続のびわこエクスプレス2号が到着する頃までは停車していそうです。
その後は先に行かせた新快速を追う様に米原22時2分頃着。少々の運転停車の後大垣22時40分頃着。この後はムーンライトながらのスジにちょうど乗っかります。というか乗せるしかありません。元々のダイヤが名古屋・刈谷・岡崎でキッチリと普通列車を快速(新快速)が追い越す様に組まれており、豊橋までのスジを考えると他に隙間が無い状態です。あとは時間を置いて終電頃に通すしかなさそうです。

ここまでで最長で東京までのスジが決まりました。特に横道せずに東京までムーンライトながらのスジを辿ると東京駅到着は5時5分。まだ始発列車の運行開始前となります。
しかし、ここから海浜幕張まではとても近くあと5時間以上の時間を潰さなくてはなりません。
となると途中経路である程度時間を潰してくるのではないかとも考えられます。

神奈川県に入るまでは東海道線で来る事はほぼ間違いありませんが、ルートを決めるにあたってのポイントとして考えられるのは「ありきたりのルートでは面白くない」と「朝食となる駅弁を積み込む必要がある」の楽しみ部分と必須部分の2点です。
まず前者については2012年と2015年のミステリートレインの運行です。特に2012年ではルート当てクイズも開催されるなど凝ったルートに重点を置いておりました。2015年では上野東京ラインにて東京も上野も通過し、川越貨物線を使うなどやはり特殊ルートでした。そういった意味でも特殊ルートには期待が持てます。
そして「駅弁の積み込み」です。ブルートレインでの運行時はいずれも高崎駅にて積み込まれました。ミステリートレインは朝出発でしたので昼食用として出発の品川駅より。そして今回はどの駅になるのか?当日の6時~7時頃での積み込みとなるわけですが、積み込みの為の運転停車が必要となるため近郊では限られてしまいます。朝7時頃に藤沢付近との話もポロっと出ていたので小田原付近で積み込む可能性が高そうですね。その場合、東華軒の弁当になるのでしょか。

さて、東海道線を運行する583系となると武蔵野線経由となるのが通例の様です。
鶴見付近より貨物線経由にて武蔵野線を通り、東京付近を通らないで関東を縦断するルートです。今回もこちらのルートを使用する可能性はとても高く、一番の候補とも言えるでしょう。特に武蔵野線からは京葉線へ接続しているため、海浜幕張までもすんなり行けるというメリットもあります。とは言ってもそれでは何の面白味もありません。せっかくですから、大船より根岸線に入り、桜木町よりは高島線経由で武蔵野線へ抜けるルートにした方がいいと思います。武蔵野線経由の場合、退避可能駅が西国分寺・新秋津・東所沢・東浦和・吉川美南・南流山・市川大野・西船橋のみです。昨年は吉川美南にて時間潰しがありましたが、せいぜい30分~1時間と考えると武蔵野線全線の所要時間から府中本町を7時半~8時半前後通過となるダイヤになります。

続いては上野東京ラインを通るルートです。583系が通るとなればかなりの見ものでしょうね。運行実績が無いので中々難しい所でもあります。ムーンライトながらのスジで運行した場合は東京駅5時5分となるため、上野駅へは5時10分頃の到着となり、宇都宮線始発5時10分、高崎線始発5時13分、常磐線始発5時10分のそれぞれとぶつかってしまうため運転停車が必要になってしまいます。逆に少々早いスジで5時頃に東京に着く事があれば、これらの始発列車よりも先に上野を出ることも可能です。また途中で時間を潰して来た場合、休日といえどかなりの本数が走行しているので針の穴を通すようになるでしょうね。そんな感じで上野東京ライン経由は一筋縄ではいかないので実現度としてはだったらいいのになぁという所にとどめて置きたい所です。

最終目的地である海浜幕張へ行くには最後は京葉線を通る必要があります。583系の運用実績からすると武蔵野線からのルートは定番で、誰もが疑う事の無い第一候補です。京葉線への侵入ルートはあと2箇所、西はりんかい線からの新木場経由、東は蘇我からです。りんかい線経由のルートは過去に数回ほど臨時列車による運行が行われております。よってどちらからも京葉線への侵入は可能です。特別なルートとして考えるとりんかい線からの乗り入れはかなり面白いとは思います。
では実際に海浜幕張駅の到着時間付近の運行を見てみましょう。(折り返しの番線については予想)
海浜幕張
ニコニコ超会議号が到着予定の10時10分~10時40分の時間帯のみの抜粋となります。東京方面よりの当駅止まりの列車があるため結構ギチギチのダイヤとなっております。昨年の場合ですと海浜幕張着12時53分の普通列車の3分後の12時56分に到着し、5分ほどで回送として発車しております。次の列車は13時3分着ですから、10分の時間の隙間に到着という感じでしたね。
よって今回も10分の空き時間のある部分を探してみます。蘇我方面行きですと10時8分から10時18分、東京方面行きですと10時20分から10時32分、この辺りがちょうどよさそうな頃合いです。待避線となる2番3番ホームの空きを見てみましょう。
海浜幕張ホーム空き
10時05分~10時25分位までは空いている様です。ここの隙間に到着するのが適当な感じがします。10時30分~10時40分はホームが完全に埋まってしまっているのでこの時間の到着は無いと考えてよさそうです。

というわけで妄想たっぷりに残りのルートを考えてしまいましょう。
我孫子~成田~佐倉~成東~大網~安房鴨川~立山~君津~蘇我
一応583系は外房線・内房線は運行実績があるので問題ないはず。
そして房総半島一周してくると時間的にもちょうどいい。
先に挙げた弁当積み込みについても勝浦か安房鴨川が時間的にも8時前後となりよさげ。
お前メチャクチャだなって言われそうですが、半分くらい真面目に言ってみたりしております。
しかしこちら細かくスジを引いてみると外房線の朝の本数が多く、単線区間を抜ける為には交換待ちが発生してしまい時間が足りません。東金線も同様です。これより相当ダッシュしても間に合わない事が分かりました。

そうするとつまらないコースである武蔵野線走破になる可能性が極めて高くなります。
先ほどの見込みですと小田原に6時30分くらいとなりそうな感じなので静岡県内で度々長時間停車をする様な気がします。そうすると途中富士~沼津辺りでサンライズに抜かれるのでは!?

果たして蓋を開けたらどうなるのやら・・・

なお、最新情報は
ニコニコ超会議号 unofficial FAN site
の「超会議号のスジ」記事にて随時更新予定です。