Xiaomi Mi MAXやMi5でLTE Band19をONにする手順

2016年10月18日

先日Xiaomi Mi MAXやMi5でWCDMA FOMAエリアプラスをONにしてみましたが、今度はLTE Band19をONにしてみようと思います。単純に値をONに変えるだけなので実際に使える様になるかは未検証です。

FOMAプラスエリアBand対応化とおおまかには同じように進めていきますので併せて記事を読んでいただければ幸いです。

0.事前準備

Windows7以上のPCを用意して下さい。32bitでも64bitでも大丈夫だと思います。
PCと本体を接続するケーブルは付属のもので問題ありません。データ通信に対応したmicroUSBケーブルであれば他でも大丈夫でしょう。

1.Xiaomi Mi MaxでDIAGモードを有効にします

Phone(電話)アプリを起動して、「*#*#717717#*#*」と打ち込んで下さい。「Diag USB Port enable」と一瞬表示されればOKです。再度「*#*#717717#*#*」と打ち込むと「Diag USB Port disable」と表示されDIAGモードは再度無効状態に戻ります。Mi5も同様の手順で可能です。

Mi MAXおよびMi5以外の機種、例えばRedmi note 3 proではこちらのコマンドによるDIAGモードへの移行は出来ません。SuperUserによるコマンド実行が必要な為、root化が必要です。
Adb shellによる接続後にSuperUserになりsetprop sys.usb.config diag,adb を実行する事でDIAGモードへ入る事が可能です。(その後一旦再起動が必要な場合がある)

2.Windowsの設定を行います

Qualcommのドライバをインストールし、Windowsをテストモードで起動します。手順についてはFOMAプラスエリアBand対応化の記事を参照して下さい。

3.QXDM Professionalをインストールします。

こちらよりダウンロードしてインストールを行って下さい。なお、オリジナル配布元ではなくミラーのアーカイブとなりますので各自自己責任にてダウンおよびインストールを行って下さい。

4.QXDM Professionalを起動します。

本体をUSBケーブルにてPCと接続し、QXDM Professionalを起動します。
qxdm01
起動したらOptionsよりCommunicationsを選択して下さい。
qxdm02
Communicationsが開いたら、表示されているPortのリストより「Diagnostic」の行を探し出してチェックを入れて、下のTarget PortをDisconnectより同じCOMポートを選択して下さい。(こちらのスクリーンショットではCOM33となります)
OKを押しCommunicationsウインドウを閉じて下さい。
qxdm03
本体とPCの接続が完了すると、COMxxの表示に変わります。
qxdm04

5.NV Browserを開きます

View→New→Common→NV Browserより、NV Browserを開いて下さい。
qxdm05
Category FilterからLTEを選んで下さい。
qxdm06
一番上に表示されている、06828 LTE BC Configを選択し、右下のReadボタンを押します。
qxdm07
下のFields欄に値が表示されます。こちらのValueの値を読みます。
qxdm08
「2061584302303」となっておりました。ROM等により違う可能性もありますがこちらの値をメモしておいて下さい。
電卓ソフト(Windows標準でよい)にてこちらの値を入れ、10進数→2進数へ表示を変えてみて下さい。(Windows10の電卓ソフトでは、表示(V)→プログラマ(P)にすれば10進・2進の変換がすぐに出来ます)
2進数にすると「11110000000000000000000000000000011011111」という値になりました。桁数が多く見づらいですので4桁ずつに区切られた部分を読んでみましょう。
dentaku
0000 0000 0000 0000 0000 0001 1110 0000
0000 0000 0000 0000 0000 0000 1101 1111

0と1の羅列だとわかりにくいでしょうから、表にしてみました。
こちらの1になっているbandが現在の対応となります。
これより対応bandは1/2/3/4/5/7/8/38/39/40/41となります。スペック上でうたっているのは1/3/5/7/8/38/39/40/41ですので大体合ってそうですね。
lteband1
これにband19を追加するのですから、この様になります。
0000 0000 0000 0000 0000 0001 1110 0000
0000 0000 0000 0100 0000 0000 1101 1111

10進数での表記は「2061584564447」となります。
lteband2
この値をFiledsのInputの部分へ入力して、Writeボタンを押すと書き込みます。
qxdm09
これにて書き換え処理は完了となります。
×にてNV Browserを閉じ、OPtions→Connectionsより、CommunicationのTarget PortをDisconnectにしてOKを押し、本体とPCの接続を終了して下さい。

6.注意事項

こちらの記事ではLTE Band19をONにする様に設定値を書き換えたにすぎないため、実際にBand19での接続が出来るようになるかは分かりません。root化した端末ですと、Network Signal Guruというアプリを使用する事で接続中のBandの確認が可能な様です。実際に確認された方がいらっしゃいましたら報告いただけますと有り難いです。

7.ご購入はこちらからどうぞ

以下のリンクから商品へ飛ぶ事が出来ます。
Xiaomi Mi Max 32GB/3GB (Gearbest / GeekBuying)
Xiaomi Mi Max 64GB/3GB (Gearbest / GeekBuying)
Xiaomi Mi Max 128GB/4GB (Gearbest / GeekBuying)

Xiaomi Mi Band2 (GeekBuying)

Xiaomi Mi Maxでは大きいって人には5.5インチのXaiomi Redmi Note 3 Proがほぼ同じスペックで価格も安くオススメです。
Xiaomi Redmi Note 3 Pro 32GB/3GB (Gearbest / GeekBuying)