Xiaomi Mi MaxのFOMAプラスエリア対応化手順

2017年2月6日

2016年9月7日更新:root化不要、BootLoader Unlock不要、SIM2対応確認
Xiaomi Mi MaxおよびXiaomi Mi5のFOMAプラスエリア対応化手順を簡単ですが残しておきます。(Redmiシリーズ等ではroot化が必要です)
既に多くのサイトの記事になっておりますが、自分の健忘録も兼ねてまとめておきます。

※注意事項※
こちらの記事では技適とかその辺に関しては自己責任という事で細かく触れません。
その辺に関するツッコミも不要です。ご了承願います。
また記事の内容に従って行った結果について全て自己責任にてお願いいたします。

Xiaomi Mi Max/Mi5は3Gの対応バンドは1/2/5/8/26、4G(FDD-LTE)の対応バンドは1/3/5/7/8となっており、いわゆるDocomoの使用している3Gのバンド1/6/(9)/19、4Gのバンド1/3/19/(21)/(28)に対して不足しております。(括弧内のバンドはほぼ無いので気にしないでよい)

このうち、3Gのバンド6に対しては比較的簡単な手順で対応させる事ができます。またバンド19についてはバンド6と同じ周波数帯の為、バンド6への対応を行うだけで使える様になる可能性があります。softbankの3Gについては最初からBand1およびBand8へ対応している為、特に変更等は不要です。

0.事前準備

Windows7以上のPCを用意して下さい。32bitでも64bitでも大丈夫だと思います。
PCと本体を接続するケーブルは付属のもので問題ありません。データ通信に対応したmicroUSBケーブルであれば他でも大丈夫でしょう。

1.Xiaomi Mi MaxでDIAGモードを有効にします

Phone(電話)アプリを起動して、「*#*#717717#*#*」と打ち込んで下さい。「Diag USB Port enable」と一瞬表示されればOKです。再度「*#*#717717#*#*」と打ち込むと「Diag USB Port disable」と表示されDIAGモードは再度無効状態に戻ります。Mi5も同様の手順で可能です。
もしかするとDeveloperになっていないとDIAGモードが有効に出来ないかもしれないのでDeveloperになる手順を説明します。
settingからAbout phoneを選び、MIUI versionをひたすら連打するとDeveloperになります。
DIAGenable
Mi5/Mi MAX以外の機種、例えばRedmi note 3 proではこちらのコマンドによるDIAGモードへの移行は出来ません。SuperUserによるコマンド実行が必要な為、root化が必要です。
Adb shellによる接続後にSuperUserになりsetprop sys.usb.config diag,adb を実行する事でDIAGモードへ入る事が可能です。(その後一旦再起動が必要な場合がある)

2.Qualcommのドライバをインストールします

http://gsmusbdriver.com/xiaomi-mi-max
こちらのサイトより、Xiaomi Mi Max driver For Flashing Firmwareをダウンロードしてインストールを行います。インストールの手順についてはすぐ下にHow to Install (video)が用意されておりますので、分からない人は参考にすると良いでしょう。

3.Windowsをテストモードで起動します

Qualcommのドライバのインストールを行ったら再起動を行います。Qualcommのドライバは署名されておりませんのでWindowsをテストモードで動かす必要があります。
※UEFIのセキュアブートが有効になっておりますとテストモードで動かす事は出来ないので注意して下さい。
デスクトップ右下にこのようにテストモードの表示が出ます。
テストモードに入らない場合は管理者権限でコマンドプロンプトを開き「bcdedit /set TESTSIGNING ON」を実行してWindowsを再起動して下さい。

4.PCへ接続する

本体をUSBケーブルにてPCと接続します。充電専用のケーブルはNGです。データ通信対応のケーブル(本体付属品でOK)を必ず使用して下さい。
デバイスマネージャー内のポート(COMとLPT)に「Qualcomm HS-USB Diagnostics 9091 (COM?)」がある事を確認して下さい。COM番号は環境によって異なる可能性があります。
COMport

5.DFS CDMA Toolをインストールします

http://cdmatool.com/download
こちらのサイトよりDFS 14.9.4をダウンロードし、インストールして下さい。
※新バージョンになっている様なのでミラーを置いておきます。(新バージョンでも問題ありませんが画面構成等異なっております)
Setup DFS 14.9.4.0.exe(Google Drive)

6.DFS CDMA Toolを起動します。

デモモードで起動するため、ちょっと待ってねのカウントダウンがありますので待って下さい。
DFS CDMA Toolが起動したら、まず最初に「Ports」をクリックして下さい。
DFS01
DFS Port Managerのウインドウが開きますので先ほど確認した「Qualcomm HS-USB Diagnostivs 9091 (COM?)」をダブルクリックして下さい。下のDevices onlineの欄にDevice name、Device idが表示されます。確認したら「×」にてDFS Port Managerは閉じて下さい。
DFS02
続いて「▶SPC」をクリックします。続いて「Programming」のタブを選択して、Unlock: SPC:の「Read」をクリックして下さい。STRとHEXに数値が表示されると思います。ここで数値が表示されない場合はうまく接続が出来ておりません。
DFS05
次に「Band」のタブを選択して下さい。「RF BC Config」を選択している事を確認して「Read」ボタンをクリックして下さい。GSM/WCDMAの部分の幾つかにチェックが入ったと思います。この中から「WCDMA I (IMT2000/IMT2100) EUR JPN CHN」「WCDMA V (850MHz) USA」「WCDMA VI (800MHz) JPN」「WCDMA IX (1700) JPN」へのチェックを入れて下さい。既にチェックが入っている所はそのままで構いません。チェックを入れたら「Write」ボタンを押して下さい。書き込みに時間がかかりますのでLog画面を見ながら完了するまで次の動作を行わないで下さい。(書き込みが終わる前にWriteを押すと高い確率で文鎮化します)
再度「Read」ボタンを押してチェックが外れていない事を確認して下さい。続いて「Band Prefered」(RF BC Configの上)を選択して同様に繰り返して下さい。(DFS logのウインドウにて操作を行うごとにログが進んでいるかも確認)
※RF BC Configは機器の対応しているBand(ハード的に使用可能なもの)、Band Preferedはその対応Bandから実際に使用するBandとなります。(プリセット選択)
※Band PreferedでBand5をチェックしないとBand6/19を掴まないようです。
※Band8にチェックが入っていると3G接続中(通話中)に不意に繋ぎに行こうとして回線が一時切れる事があるようです。
※Band19は「BC10 800MHz Secondary band」のチェックが該当しますがこの記事ではひとまず保留しております。
※auのWCDMA2000(3G)での接続を行うには左側の欄「BC0 CDMA System-A」および「BC0 CDMA System-B」へのチェックが必要です。
※この先スクリーンショットをWindows7で取りましたのでウインドウ形状等がここまでのスクリーンショットと異なります。
dfs_foma_band_prefered_setting
最初に押した「Port」の隣にあるアイコンをクリックして、DFS CDMA Toolを終了させて下さい。
手順の説明ページにもよってはこの後に「JAPAN Band」を本体で設定させたりしてますが、その場合Band1とBand6のみのチェックとなり、他のチェックが解除されてしまいますので行わないで下さい。
Band6およびBand19への接続にBand5を利用するようで、Band5のチェックが外れるとBand6およびBand19へ接続出来なくなりますので。

7.PCから本体を外し、リブートします

ケーブルを外し、本体をリブートして下さい。
リブート完了後No Connectionで無ければ問題ありません。
SIM1 slot及び、SIM2 slotの両方において設定が有効になっております。

8.後始末

Phone(電話)アプリを起動して、「*#*#717717#*#*」と打ち込んで下さい。「Diag USB Port disable」と一瞬表示されればOKです。DIAGモードが終了されました。(MAX/Mi5のみ。他機種はリブートで解除されるようです)
Windowsがテストモードになっていると思われますので、管理者権限でコマンドプロンプトを開き「bcdedit /set TESTSIGNING OFF」と打ち込んで下さい。Windowsを再起動するとテストモードから通常モードに戻ります。

9.まとめ

こちらの設定の変更では3GのBand6への対応化のみとなります。SIM1 slotおよび、SIM2 slotのいずれのSIM slotにも対応します。
Band9およびBand19については電波をチェック出来る場に住んでいないためこの記事の内容では未検証となります。

10.動作検証

これらの設定を行った状態にて3G接続のみに設定し2100MHzを遮断する電子レンジ内に入れて150MBのファイルのダウンロードを行いました。(設定を行う前は圏外でした)
変更前は十数秒で圏外になっておりましたが、圏外になる事も無く50~200KB/sec程の転送速度にて無事にダウンロードが完了しました。
正確な検証としてはこちらは不十分です。root権限が必要となりますが、Network Signal Guruというアプリを使用する事で接続しているBandの表示が可能です。
スクリーンショットを取り忘れてしまいましたが、電子レンジ内にてBand5での接続の表示(Band6接続時はBand5接続扱い)になる事を確認しております。
※電子レンジによっては2100MHzの遮断が出来ないものがありますのでご注意下さい。

11.参考用 設定後の状態

RF BC Config
dfs_foma_rf_bc_config2
Band Prefered
dfs_foma_band_prefered2

12.ご購入はこちらからどうぞ

以下のリンクから商品へ飛ぶ事が出来ます。
Xiaomi Mi Max 32GB/3GB (Gearbest / GeekBuying)
Xiaomi Mi Max 64GB/3GB (Gearbest / GeekBuying)
Xiaomi Mi Max 128GB/4GB (Gearbest / GeekBuying)

Xiaomi Mi Maxでは大きいって人には5.5インチのXaiomi Redmi Note 3 Proがほぼ同じスペックで価格も安くオススメです。
Xiaomi Redmi Note 3 Pro 32GB/3GB (Gearbest / GeekBuying)