クルマdeチャージャー2 CARCHA03購入&分解&レポート

先日予告しておりました、サンコーレアモノショップの「クルマdeチャージャー2 CARCHA03」の方が届きましたので、簡単にレポートしたいと思います。

パッケージはこんな感じ。
まぁいろんなタイプがあるうちの一つという感じでしょうか。
人によって違うパッケージになるかと。

パッケージ裏側。簡単なスペックが書いてあります。
右下に「クルマdeチャージャー2」のラベルが貼られております。

なんかラベルの裏が透けているのではがしてみると
下から「CARCHA01」の型番が・・・

完全に剥がすと「クルマdeチャージャー」のラベルが出て来ました。
はて?『クルマdeチャージャー2 = クルマdeチャージャ』ということでしょうか。
なんで名称変えたんでしょうかという感じです。CARCHA03を買ったと思ったらCARCHA01とおなじものだったでござるヨ。
ちなみに付属品は「日本語説明書&保証書」と「8種類の交換用チップ」でした。

気を取り直してパッケージから取り出します。
型番シルクは610-80Wとなっております。EZCool TECHNOLOGY INC.向けのOEM品の流用っぽいです。

裏側から。

サクサクと殻割り。
写真ではわかりませんが、L1は未使用で直結、L3は導線で直結となっておりました。

レギュレータのヒートシンクを追ってみると、なんか錆びている所があります。

そして基板裏面。
これはひどい半田付けっぷり。ショートしている部分は無いので使用には問題なさそうですが・・・。
R17が実装されておりませんが、未実装品なのか実装漏れなのかはわかりません。
1個だけあるICの型番はUC3843ANで、PWMコントローラです。
切り替えスイッチでPWMの外付け抵抗値を切り替えて出力電圧を変えている様です。24V 865Ω、22V 955Ω、20V 1075Ω、19V 1145Ω、18V 1225Ω、16V 1395Ω、15V 1535Ωとなっている模様。チップ抵抗の乗せ換えをすればある程度好みの電圧にする事ができそうですね。

ひとまずの所こんな感じです。まだ使用はしてないので現物を見たレポートとして報告いたしました。
後日実際に使ってみてのレポートをしたいと思います。


大容量モバイルバッテリー MP-16000購入&分解&レポート

注文していた大容量モバイルバッテリー MP-16000が届きました。
価格は5980円(送料込)やっすい!!
これ、DC5V単体出力じゃないんですよね。DC19V出力まで可能なマルチモバイルバッテリーで最大60W出力。
大半のノートPCも充電出来てしまうのです。このタイプのものでは1円あたり1~1.5mAhの製品が多い中、1円あたり2.6mAhというコスパ!
しかしそれも本当に使えるものであっての事ですが・・・

とりあえずは全体写真から。
画像をクリックすると元のサイズの画像が開きます。よく見たい方はどうぞ。

郵送箱から出した状態。緩衝材でくるまれております。

緩衝材剥き剥き。
MODEL:MP-16000 POWERBANKという製品名の様なものが印刷されております。

側面

反対側の側面

箱を開けたところ

本体正面

本体裏面

各端子部

付属品類
各コネクタ、ACアダプタ、説明書(English/Chinese)

ACアダプタ
INPUT AC100-240V 0.8A 50/60Hz
OUTPUT 18.5V/2A

とりあえず外観的な所はこの辺まで。
本体はメタリックでかなり質感が良く指紋もつかず持ちやすい、重量は536gとややずっしりか。

そして殻割り。ちっこい+のネジなので簡単に外せます。
表側と裏側がそれぞれ外れるようになっております。
リチウムイオンポリマー電池が3個直列につながっております。
購入時の電圧は約3.8Vずつで合計11.4Vくらいでした。
コイル部分には熱伝導用のグリスが超大量に盛ってあって、本体金属部へ熱を流すようになっているぽい。
基板はしっかりアッセンブリされ、半田くずなどが飛んでいるような事もなし。

アップ

裏側
部品の多くはこちら側に実装されている様です。

基板の随所をアップに。

写真はここまで。
次に使用感の方。
まだ初期充電分でのチェックなので完全では無いのですがノートPC NEC LavieZ PC-LZ550HSへつないでみました。こちらのノートPC用のチップは存在しないので、一般的なものへの変換を行います。ThinkPad X1 Carbon,Helix,T431sなどと同じ形状ですので、Lenovoの0B47046という変換コネクタを用いて7.9×5.5×0.9にします。こちらはX200/X300などと同じ形状です。
MP-16000付属のチップに7.9×5.5×0.9がありますのでこちらに接続し、ノートPCへの接続が完了です。 バッチリ充電出来ております。ノートPC上で負荷をかけながらでも充電され、残量が増えていきましたので十分に使えるでしょう。

とりあえずの所、使えそうなバッテリーという事で、しばらくエージングをして再度実力を見たいと思います。 もう2~3個買っておいてもいいなぁ。3個だと18000円で48000mAh相当だし・・・

MP-16000自体の充電はAC100Vで24Wくらいでした。


ノートPCを充電することの出来るモバイル大容量バッテリー考察2

>先日この大容量バッテリー考察の方を行いましたが、更なる情報の追加を行いました。1円あたりの容量も入れて欲しいとの意見があったので一応は追加してありますが、あくまでも目安程度で実際に役に立つ情報になるかは微妙かも。
結局バッテリーごとに容量低下時に出力を止める閾値が違うので、一概に単純計算だけじゃ分からないんですよねぇ。

とはいいつつ、一番オトクそうなMP16000を注文しました。16000mAhで5980円、サンワダイレクトの700-BTL011
や、多摩電子工業のTL160Kと同じものです。使い物になるなら当たりですが、届いてみてのお楽しみです。

モバイル大容量バッテリー

PDF版も作りました:ダウンロード


車のシガーソケットからAC100Vに変換するインバータの仕様を調べる

車のシガーソケット(DC12V/24V)からAC100Vへ変換するインバータ、ホームセンターやカーショップで良く売っているのを見かけるとおもいます。これを使えば、家庭用AC電源で動作するものがひと通りは車の中で使えるようになるという便利モノ。
しかしその仕様といえば、最大出力W数くらいしかわかりません。

という事で、手元にある奴がどういう動作になっているかを調べてみることに。

今回使用したのは大橋産業株式会社のBAL 3WAYインバーター 120W No1756というもの。
定格出力120Wとさほど出力は大きくありませんが、AC100V×2、DC12V×1(シガーソケット)、USB 5V(2.1A)×1と豊富な出力と保護回路があるそれなりにしっかりとしてる。って、ホームページにほとんど仕様でてますね。
まぁせっかく調べたので。

入力DC電圧については11~15Vとなっており、入力電圧低下保護回路(自動復帰)と高電圧入力保護回路(自動復帰)が保護回路としてあります。どの時点でこれらの回路が働くかを見てみました。
DC電源ソースとしては、菊水の直流安定化電源を使い、11~15V付近の電圧を与えてみました。
まずは低電圧ですが、11.26Vの時点でアラーム(ブザーのピー音)が鳴り始めました。この時のAC出力は96.4V位。アラームがうるさいので出力停止する所まで電圧は下げませんでしたが、11Vまで下がる前に警告アラームが発動する様です。
次に高電圧ですが、15.3Vで出力が停止しました。PROTECTのLEDが光ります。出力停止直前のAC出力は84.3V位。ちょっと低いです。
12.0V時のAC出力は90.1Vとなっており、実際に使用する製品によっては電圧が低くて正常に動かない可能性があります。
他の保護としてヒューズが内外に(内蔵20A、シガープラグ15A)、ショート時出力停止、出力オーバー時停止、高温時出力停止、などしっかりしております。

とある使用方法で、DC10~DC12V出力を行うSUGOI BATTERYとの接続でどうなの?という話がありましたが、この様なDC11~15Vの仕様のインバーターですと、SUGOI BATTERY側での出力が低くなるとインバーターは停止してしまう問題があります。DC10Vまで対応したものが必要になるでしょうね。DC10V~15.5V入力となっているものもありますのでそちらの方が選択肢になると思います。

せっかく分解したので写真貼っておきます。

インバータ中身


IIJmio(Docomo 3G)でニコ生車載配信を行うための考察と実験

e-mobileは首都圏・都市部などは比較的安定してニコ生(ニコニコ生放送)配信に人気があるのですが、どうしても地方に行くと圏外ばかりで逆に使い勝手が悪くなってしまいます。
じゃぁどうやって地方へ行った時に安定した配信を行うかっていう考察として、最後はDocomo回線という事からDocomo回線を使っての配信がどの程度いけるもんなのか、まずは地元でやってみようと。

DocomoのLTEですと、頻繁にLTEと3Gが切り替わってしまい、その都度ptptしたりtmtしたりするので、3G固定という条件になります。HSDPA対応機の場合FOMAハイスピードエリア外でも上り384Kbps(HSDPA非対応機は64Kbps)となります。

ニコ生は時間帯によって区切られておりますが、19:30~26:00(2:00)は最大384Kbps、他の時間は480Kbpsを最大bitrateの制限としております。VBRで映像をエンコードする限りは最大384Kbpsに設定しておけば平均レートは200~300Kbpsくらいに落としこむ事も可能で、上り384Kbpsの回線速度があれば帯域的には足りうる計算です。

今回の実験では、IIJmioというMVNOのSIM(Docomo 3G)を使って行う事にしました。
IIJmioは最大200Kbps(公称値。実測は250Kbpsくらい)の速度で月額945円という安さが魅力で、普段からデータ端末化したスマートフォンに入れて使っております。9/1から月間500MBのクーポンが標準で付加される事に伴い、既に契約している利用者(これからの新規も含む)には6/1から先行して付加されるようになりました。クーポンを利用すると3Gの最大速度までの帯域が使用できます。クーポン利用状態では通常のDocomo契約者と同じ帯域を使用する事になります。
まぁFOMAハイスピードエリア外ですとクーポン利用しても上り384Kbpsまでなんですけれどもね。

という事で、まずはクーポン有りの通常Docomo 3G回線同等編にて。
回線はFOMAスマートフォンのSONY Xperia SO-03Dを使いテザリング設定。

まずは基本的な準備として、車にカメラを仕込みます。
助手席にカメラを設置
カメラはCanon iVIS HF11(5年ほど前のフルHD初期機種)、三脚はVelbon Neo Carmagne 545。
写真の様に三脚を突っ張らせるようにしてシートに固定します。

カメラをHDMIでSKNET Monster X LIVEへ接続し、Monster X LIVEからはノートPCへUSB2.0で接続いたします。
こちらのMonster X LIVEはニコ生やUstreamなどのストリーム配信を行う為の補助装置として販売されており、実際に使ってみるとWebCamに大して大きなアドバンテージとなる画質のソースを得る事ができます。
ノートPCは、NEC Lavie Z PC-LZ550HSという超軽量(865g)のもの。ivy bridge i5-3317Uを搭載し、配信のエンコードもサクサク出来るスペック。

こうして、車を走りだして1時間半、いろいろ設定等を変えながら配信を行なってみましたが、NLEを使用して音声48Kbps、最大320Kbps(映像Max 272Kbps) 30fpsという条件で、電波の弱い場所以外ではたいへんスムーズに配信する事が出来ました。HDビデオカメラを使ったことが幸いし、夜間でもノイズの少ないソースを出力できたため、bitrateにも優しかった事も良かったでしょう。(WebCam等ではどうしても暗所はノイズが多くなり余計なbitrateを発生させてしまいます)

反省点

  1. カメラのマイクのボリュームを大きくしていた事と、音声のレートを低く(32Kbps)に設定していた為、エンジン音がうるさい上に割れまくってしまった。途中でカメラのボリュームを下げ、音声のレートを48Kbpsにして改善。
  2. カメラのマイクを使用していた為、車の振動での三脚の微妙に揺れるカタカタ音を全部拾ってしまっていた。マイクを用意して音を拾わないようにしたいと思います。
  3. ノートPCの設定を省電力(eco)にしていた為、スリープに入ったりエンコードが重かったりした。途中で最大パフォーマンスに変更して改善。
  4. フロントガラスにワイパー跡。洗車します・・・

次回の実験ではIIJmioのクーポンを使用しない、200Kbps最大の回線状態での配信の実験を行なってみたいと思います。今回の映像の平均レートが133Kbps、音声が48Kbpsでしたので、181Kbpsで多分問題ないかと。
以下は今回配信の最後の30分の部分の実際に配信された映像です。(タイムシフト視聴をダウンロード)音声はカットしてあるので無音となります。

ダウンロード(28.9MB)